旅の中での旅立ち。thank you my brothers

あれはすごく晴れた日だった。昨日の夜ずっと降った雨が嘘のように上がり快晴。

 

10日間だけlexの家にお世話になりそしてお店でも働かせてもらった僕。ブライアンとlexとの三人で始まった少しの共同生活。

 

好きに使ってくれと、一室丸々貸してくれた一室。僕が高円寺で住んでいた家(7畳くらい)よりでかい部屋。本当に感謝。

 

歯ブラシはあるのか?石鹸はこれ使ってくれ、シャンプーも一緒に使ってくれと言われ、僕は全部持ってるから大丈夫だよと断りを入れたが、「旅は長いだろう?」なら、今はこれらを使って節約しろと言ってきた。

 

2人の親切心に僕は甘え、自分の家のようにくつろぐ。

 

シャワー室や使ったカップなど洗って整頓していたら、lexは笑って「何をしているんだ?」と言ってきた。僕は、綺麗に掃除しているだけだよと言ったら、そこは「dirty place」だよって言ってくる。僕は、だから綺麗に掃除しているんだよって言う。lexは苦笑いで「thank you」と言ってきた。

 

彼はお客様に掃除させたくなかったらしい。しかし僕は、「家族だろう?」って言って笑ったら、2人して爆笑。こうして僕は自由奔放な次男坊になった。洗濯物は洗濯物係のブライヤンに任せた。掃除は僕。

 

それからlexは何かあると僕に相談してきて、僕の意見を聞いてくる。リノベーション中の店はいい感じか?とか、色合いはやっぱ黒だよなとか、少年の心の持ち主のlex。無邪気な笑顔のブライアン。もう少しで共同生活も終わってしまう。そんなこと思いながら、lexのギターを聴き、コーヒーブレイク。

 

天井で回るファンが心地よく。地上13階の眺めは遮るものが何もなく空が広い。耳に入ってくる「big big world

 

僕が切ったcustomerを交えてカット談義。カットに熱いlexそして日本のテクスチャーに興味津々のブライヤン。みんな疲れているのに家に帰ってきても続くカットの話。ハンバーガー食べながら夜な夜な語り合った。

 

大切な時間は早くも過ぎてお別れの時間。また帰ってこいよって。それまでお互いに成長していようって暖かく言ってくれた。

 

別れはいつもあっけなく、そこから自分の時間が始まる。靴紐を結び直し色々と考える。

 

旅には別れがつきもので、そして新しい出会いがある。しかし、いつも別れ際っていうのは考え深く、親切にしてもらった分自分は何か返さないといけないといつも焦っていた。だけど、考えすぎたらダメなんだと自分に言い聞かせている。

 

こうしてミラクルのように出会った僕たちは今後も交流があって、世界を周りそして日本で、同じ国で再会するために思い変わらず旅を続けたい。

 

 

感謝の気持ちを忘れずに笑顔で別れ、笑顔で再会したいもんだ。

 

 

 

感情を表現することはとても大切なことで、

 

伝えることは伝えないと伝わらないから、僕の最大級の愛情表現は満面の笑顔とハグ。

 

嫌がられても表現していきたい。