僕はインドに帰ってきた

僕は今ビルプラムにいる。チェンナイから南の小さな町だ。

 

インドに着いてからゲストハウス運がまったくなく、チェンナイの電車のジャンクションあたりのゲストハウスはことごとく断られ、挙げ句の果てに一泊1000/Rなどとふっかけられる始末。長時間歩いてゲストハウスを探しても、いい値段が見つからなかったので思い切って移動することにした。

 

電車の時間までまだかなりあったので、長時間移動の疲れをリフレッシュするためビーチに行くことにした。チェンナイビーチは漁師さんたちが網を解く作業をしていてそれをじっと眺めていた。

 

僕の父親は魚を捕ったりする漁師さんで、小さい頃によく父親の仕事を見に行っていた時が僕にはあり、当時の僕にとって至福の時間だったと今思い出すとそう思う。波の音が気持ちよく当時の記憶が蘇ってきた。夏休みには魚を釣りながら父親の仕事を邪魔していたのを思い出すと良い思い出だ。僕が大きくなってくると仕事を手伝ったりしてお小遣いももらっていた。仕事は意外と楽しかったのを思い出す。僕にとっての海は大半が父親のイメージだ。

 

思い出にふけっていると、ふくよかな女性が僕にお金をせがんでくる。しれっとあしらって心の中でツッコんで一人で笑う。

 

あの体格でよくここまで来たもんだ、50mはある砂浜の道を来た女性に拍手をあげたい。

 

ローカルの電車に乗り駅に向かった。チェンナイのジャンクションはでかい。周りの人に聞いて電車を確認。経験上数人に聞かないとインド人はみんな違うことを言ってくる。だけど、みんなしっかりと合っている。

 

電車で2時間ちょいでビルプラムに着いた。駅から見えるゲストハウスに真っ先に向かいチェックイン。一泊350/Rまずまずの値段だ。シャワーが付いているって言われたのにシャワーからは全く水が出なくちょろちょろと出るくらい。部屋を変える交渉もめんどくさいし疲れていたので、どうにかすることにした。幸いに水道の水は勢いよく流れてきているのでボールに水を貯めて頭と体を洗う。これでいこうとTシャツで栓をして水を貯めた。

 

見目たい水が全身を冷やしてくれる。頭を洗いながら自然とにやける僕。acや綺麗なドミトリーじゃなく求めていたのはこれだったのかもしれない。歯を磨いてもすっきりしない感じ。久しぶりだ。

 

ごはんも一気に美味しく感じなくなり味が足りなく感じる。マレーシアやシンガポールで食べていたカレーの方がはるかに美味しく感じた。これから体がインドへとだんだんとシフトしていってくれることを祈って早々と就寝。

 

バックパックでの移動が長くて疲れたぜ。寝不足を一気に解消しよっと。