ダハブで親子丼を作る

まさか旅中に親子丼が食べれるとは思ってもいなかった。しかも、日本食レストランで食べるのではなく自炊して作るご飯だ。当初の完成系の味は未知数だったが作っていく過程で美味しそうな匂いがしてくる。

 

いつものように海に入って遊んでご飯を作る。今の宿には日本人の方が4人いて、年齢も経歴も生まれも違う4人が一緒にご飯を作って食べる。学生時代の合宿みたいで楽しい。(合宿は経験したことないんだが、、)

 

ダハブの海はもう攻略したが、今の所は波が強く時化が続いている。時化ているときはウィンドサーフィンで遊ぶ人たちがいて波に乗って飛んだりしている。波で飛ぶ姿はかっこよくて勇ましい。

 

近くのスーパーマーケットで野菜と卵と醤油を購入。むしろ醤油と炊きたてのご飯だけでご飯は何杯でもおかわりできるんだが、今回は親子丼を作るのでもっとご飯はすすむだろう。

 

いつもご飯を炊飯してくれるのは、3年間も旅を続けている優しい大阪の兄ちゃんセイさん。野菜や調理してくれるのは、大きな夢を持ちアフリカ横断してきた精神的にタフなマサくん。ビール担当でクレバーな意見を言ってくれるタカヒロさん。食器洗いや雑用を担当している僕。

 

みんなで分担し料理を作る。合宿みたいで楽しい。みんな各々の個性が混ざっていい味を出している。

 

玉ねぎを炒めいい匂いがしてくる。卵と砂糖で味付けしさらにいい匂いに。炊きたてのご飯にかけたら食欲をそそる完成系に。醤油と砂糖と卵は最強の組み合わせだ。何杯でも食べれると思っていたが作ってる途中でお腹いっぱいになっているのか、最後まで食べれなかった。

 

視覚と嗅覚でお腹いっぱいになってしまった僕は残したご飯を捨ててしまった。もったいないことをしてしまった。次は、残さず食べようと思う。

 

旅に出てから、こんなあったかいご飯と優しい味を食べたのは初めてで感動した。醤油って本当に美味しいし、砂糖と卵もやっぱりうまい。次いつ食べれるかわからないけど、海鮮系は日本に帰った時にご褒美で食べようと思う。

 

ダハブで沈没計画は続く。

 

 

明日は何食べよう。話題がご飯しかなくなってきた。沈没は間近だ。