マラソンの起源を追う〜42.195km〜

オリンピックがあったアテネ。どうせならアテネからマラトンと言われるところまで完歩してやろうと意気込み僕は荷物を持って宿を出た。12:00

 

マラソンの起源を遡ると、マラトンからアテネまで兵士が走って勝利を伝えそして息絶えたとして古い話が残っていて、それについてちょっと調べてみた結果、マラトンからアテネまで42.195kmなく、36kmくらいらしい。しかし、マラソン好きな僕としていかないという選択肢はここでは見つからなかったので、地図を頼りに歩いてみた。

 

マラソンの距離も最初は42.195kmではなかったけど、女王さまの命令によってマラソンの距離が伸びたことも捕捉として、、あと現在の男子の世界記録は2時間2分くらいらしい。もう明らかに次元が違う。

 

景色を見る余裕のあるのが15kmまでで。そこからは本当にしんどかった。コンバースで歩くと足の裏を痛めるのでトレッキングブーツを履き、荷物を最小限にするために泣く泣くTシャツや靴下や生活用品と少しの荷物とお別れ。

 

昨日買った寝袋が大体1kmくらいとマクラメの紐が結構重そうなのでプラスマイナス0と言うより、プラスになってると思うが気持ちは軽くなっただろう。

 

マラソンコースとは逆走になってしまうが、マラトンに向けて歩く僕。順調な序盤だったけど徐々にバックパックが肩に重くのしかかり肩が痛くなってきた。肩が凝るような症状で登山の時と同じ痛み。肩が痛くなってきてから今度は足も痛くなってきた。

 

スネのハリと太ももの裏側にハリが出てきた。マラソンでいう30kmあたりの痛み。歩いた距離はまだ15kmくらい。休憩を取る間隔もだんだんと短くなり最初の休憩は3時間歩いて取っていたけど、今では30分間隔になっている。

 

歩幅の小さくなってくる、足が上がらなくなってくる。肩がちぎれそうなくらい痛い。足の指が擦れて痛い。腰骨に留めているバックパックの紐が痛い。

 

休憩の時間も長くなってきた。足の指がトレッキングブーツに擦れて痛いのだ。何とか靴下を二枚履きにしてしのいだけどふくらはぎや股関節の根元も痛くなってきた。25kmくらい歩いて暗くなってきた。時間は20:00になっていた。

 

ヨーロッパの日は長い。21:00くらいでもまだ明るい。暗くなると危険でマラトンまで行けそうになかったので、明るい内に今夜の寝床を確保するためにその辺を歩いて探索を開始した。

 

売店でコーラを買って休憩。休憩していたら近くを通りかかったお姉さんがなんかわからんけど、ケーキくれた。海外のケーキで期待はしていなかったけど、食べたらむっちゃうまかった。なんていうケーキなんやろ、スポンジが少し固くて中にドライフルーツがめちゃんこ入っているやつ。めっちゃありがたい。

 

かなり暗くなってきた。もう日が沈んでしまった。住宅街の中州にある茂みで寝てみようと寝袋引いて寝た。案外寝心地いいしそのまま寝ることにした。すると、犬の息づかいと人が近づいてきて僕の鞄を棒で突っついてきた。僕はびっくりして起き上がると、おじいちゃんもびっくりしたみたいで、僕になんか言ってくる。

 

聞き取れた単語は「ボス」ってだけで、通報されたら面倒なのですぐ荷物をまとめて逃げた。だけど、進む道は街灯がなく暗い状況で先に進むか迷ったけど、ヘッドライトを装備し先に進むことにした。

 

むっちゃ暗い。車がビュンビュン行き交う。星が綺麗って暗い中不安になりながら歩いても、歩いても明るい場所に出ない。

 

もうこのまま路頭に迷うって時に公園みたいなところを見つけてチェックイン。山々に囲まれたここはちょっとキャンプっぽくて楽しかった。

 

夜な夜な犬が徘徊してるし、車は夜なのにビュンビュン通るしうるさいけど何とか寝れる。ベンチに寝袋引いて僕は眠りについた。

 

残り10kmくらい。よっしゃ完歩したるで。

 

 

いや~マジで怖かった。暗い道歩いている時は何かに襲われるんじゃないかと思って鳥肌立ちまくり。ビビリな性格は一生治らなそう。