それを人は歩みと呼ぶのだろう

外はジャージャーと雨が降ってどうにかしないとなと思ったところにマクドナルド発見。バックパックやジャンパーについた雨を払って入店。ポテトとコーラを頼んでWi-Fi繋いでオンラインでの地図を開く。

 

こんな田舎町で日本人が珍しいのか、みんな何をしているんだと聞いてくる。僕は決まってこう答える。「Im Pligrims」と。

 

ちょくちょくログは書いていて今読み返すと同じことしか書いていないし、マイナスの言葉しか書いてないのでそれは破棄し時間使って書ける時(あったかいコンディションの整った環境)に書くことにしてみようと思う。

 

今までどのくらい歩いただろうか。今回は11日数えてないし携帯の充電やオンラインになることが少ないので、でかい街についたらゆっくりして数えようと思ってそうすることに決めた。毎日計算していたら1000kmまであと何kmってわかってしまうから。

 

120kmは歩こうとか、このくらいの時間になったらキャンプしようとか、そう言う自分である程度作ったルールも全部無視して好きなときに歩いて、好きなときに立ち止まり、好きなときに寝るって決めた。

 

そうした方がなんか気持ち的に楽だし、僕の体のコンディションや精神的にも安定しているかもしれない。巡礼って大変だろうなと想像していたし、ある程度の覚悟はしていたつもりだっけど歩くことがこれほど辛いって思ったことない。

 

歩いている時にバックパックが肩にめり込んで、肩がちぎれるんではないかって何度も思った。夜の寒さに耐えれずに何度も夜な夜な目が覚めた。平日なのに商店という商店が空いてなくて、あとで調べたら祝日だった。

 

いろんなことがあって何度もくじけそうになった。肩痛いしやめよっと。寒いしホテルに泊まろっと。何度も何度も歩く足を止めてバックパックを無造作に置き、道端にちょこんと座った。何にも考えれなくて、気づいたらバックパック背負って歩き出していた。

 

理屈じゃないんだこういうこと。有限なる時間の中で無駄な時間を使っているなって思う人がいるだろう。巡礼路を歩けよって言う人もいるだろう。だけど、これが僕なりの巡礼であって。覚悟なのだ。

 

1000km歩いた先に何があるとかそう言うことじゃない、僕は1000kmバックパック背負って歩いて自分の足で立ちたいんだ。そしたら自信がつくんじゃないかなって思って。

 

 

現在地はドイツのWenden(ヴェンデン)と言うところ。とりあえずフランクフルトまで南に下ろう。雨が止む気配はない。