大事なのは自分に素直になること

「気づいたらさ18時間くらい歩いてんだよね。俺。」

 

1日どんくらい歩いてるの?てか、今どんくらいなの?」

 

僕は18時間くらい歩いていたみたいだ。天気が良かったのと無心で歩いている時間が長かったんだろう、いい集中力で歩いていたみたいだ。その集中力が今先ほど切れた。

 

ツーリストインフォメーションなるものが駅前にあり、そこの無料WiFiを拾って携帯に連絡くれているものにレスしていく。どっと疲れがきて動きたくない。しばらく暗い空を眺めてボーとしていた。

 

早朝ってことで人の動きは活発ではないが、こんな朝早くから道を掃除している人や駅に向かっていく人がいて、少なからず街は動いているみたいだ。

 

何気ないさっきの会話をしている中で僕は、歩き疲れたというより歩くことにだんだん飽き始めている自分がいることに気づいてしまったようだ。このままどこかに行ってしまいたい。むしろ日本に帰ってもいいかなと。

 

歩くことによって体が反応する身体へのダメージ(疲れ)は、歩く当初は本当にきついが、日数を重ねていくと体が歩くことへ順応し始めて頭でも歩くことによって反応するダメージへの思考が巡らされ、ある程度の限界値であったり、感覚でしかなかったものが頭の中で数値化されていく。

 

体のダメージは寝たりすることによって回復していくが、同じことの繰り返しによって引き起こされる飽きが僕の中で起こっているようだ。キャンプ飯を豪勢にしてみたり街の中を観光したりと、ある程度のリフレッシュはできるが精神が満たされることがなかった。

 

そんな事が僕の中に起こっていて、そんな気持ちを隠しながら時にはなだめながら歩いていたわけだが、もう限界のようだ。

 

気持ちには素直に従い、もっと素直になるべきだった。

 

僕はホテルに泊まる。ホテルに泊まらないとダメだ。体が痒い。汚い自分のストレスが僕の歩みを重くしている。

 

今は冬季ってこともあり夏場より汗をかかないが、体の汚れやニオイはどんどんと溜まっているようだ。頭は痒くなってきたし、自分の匂いが臭くなってきたのが何気ない時に感じるようになった。

 

少なからずかいた汗や雨に濡れ半乾きの状態や、外を歩いていることによって起こる色々な外的要因によって、僕の体は目に見えないところで汚くなっていたようだ。そんなストレスが僕の気持ちにストップをかけた。

 

今一度、心も体もリフレッシュするためにシャワーを浴びよう。

 

何度かキャンプ場を訪れてキャンプしようと試みたが今の時期はどこもしまって閉まっているみたいでどこもやっていなかった。そんなこんなで一週間以上くらい放置していた体だが、今回リフレッシュしようと思う。

 

僕はホテルに泊まる。

 

しかも、3連泊だ。