僕の南米編がとうとう始まった

世界を変えよう。思い切って飛んだ場所は南米のペルー。

 

10時間を超えたフライトはさすがに体にこたえたが、映画を4本くらい見れたので結果オーライでいいのか、、、映画をみて号泣している僕を横目に隣の中国人のおばちゃんは身を乗り出して写真を撮り始めている。

 

当たってるよおばちゃんと言っても何も動じないおばちゃん。僕の席は窓側になるからおばちゃんがグイグイくるんだが、そんなに必死になって写真撮るか?とおばちゃんの肩越しに見えた景色にハッとした。

 

飛行機はちょうど南米大陸に入り、ブラジルの上空を飛んでいた。そう、僕が見ているのはアマゾンの熱帯雨林。肉眼で見ても先の先まで続いている木々に、毛細血管のように蛇行し連なるアマゾンの川。これがアマゾン。飛行機から見ているだけでその景色にワクワクした。

 

思えば旅をする前から南米に憧れがありブ、ラジルは僕の目的の一つとなっている。そのブラジルがそしてアマゾンが目下にあると言うだけで、眠くて乾いていた感情は熱く変わってきたのが感じる。たび欲がどんどん上がってきている。

 

飛行機はまた雲の中に入り、見ていた景色はお預けになった。待ってろよ南米。そしてブラジル。

 

飛行機は無事に着陸した。歓声とともにおばちゃんが握手を求めてきた。ずーっと座りっぱなしからの解放感と、期待の南米に目を輝かせたおばちゃんと固い握手とハグ。このおばちゃん本当に中国人か?と思いながら、グイグイくるおばちゃんは足早に飛行機から降りて行った。

 

僕はというと、「君の名は」の映画をいいところまで見てから降りた。だっていいところだったんだもん。結局、僕が最後の乗客として飛行機から降りてイミグレーションも楽々通過して荷物を取りに行った。

 

早く来い。とうとう南米だぞ。ついたぞリマ。

 

といきり立っている僕を尻目に荷物は待てど、待てど来ない。どうしたものか、、、出鼻を挫かれ、初めてのロストバゲージ。不安でしかないがとりあえず窓口で確認してもらった。僕の荷物はアムステルダムにあるらしい。

 

パリからトランジットした際にアムステルダムに行ったらしい。次の便で来るけどどうする?と聞かれ待つことに。

 

次の便ってゆうても1時間後。空港のインフォメーションで情報をもらって暇を持て余す。リマの空港は30分しかWiFiが使えない。短い時間を使ってホテルやなんやかんやをブックマークとマップにピンをうち流れて来る荷物を待つことにした。

 

やっとの事で流れて来る荷物たち。しかし、待てど僕の荷物は流れて来なかった。乗客が出払って誰のお荷物かわからないバックパックが虚しく流れるベルトコンベアーと僕。疲れが一気にどっときた。

 

結局まだ荷物はアムステルダムにあるらしく、今度こそ次の便で来るよと行って来るair france。ホテルまで届けてもいいよと行って来るair france。早く言えよと半ばキレ気味に対応してしまう僕。ホテルをブッキングしていない僕は待つしかない。

 

次の便はまた1時間後。WiFi使えないか交渉しても無理だと首を横に振るair france。ベンチに横たわって寝ることにした。プチターミナル状態の僕。

 

そしてやっと流れてきた僕のバックパック。一眼みた瞬間にこんなにも愛おしくバックパックを思ったことはないくらいバックパックに恋した。

 

やっと会えた。大事に抱えて空港から出た僕。

 

さぁ、僕の南米編がやっと始まる。