サドルに食い込む僕のお尻

ただいまウィンスロートいうところにいます。

 

毎日毎日自転車に乗ってペダルを回している次第でありまして、ここまで来るのに本当に色んなことが起きてなんやかんや生き延びております。その中で少し長々と語って行きたいと思っております。

 

僕のイメージのアメリカ人は何かとおおらかで人に対して干渉しない自己が第一な印象でした。しかし、アメリカに来て驚くことの連続で感謝、感謝、感謝の連続でした。僕のアメリカのイメージがぶっ飛んで行きました。

 

自転車を漕いでいる最中でもクラクションや手を振ってくれたりとアクションが度々起き、しかも対向車までもがアクション起こしてくれました。それには漕いで疲れ果てていてもパワーをすごくもらいます。

 

自転車を一人で漕いでいると最初は楽しく漕いでられます、アメリカって広大で果てしなく地平線が続いていて、進んでも進んでも先が見えない状況に笑みがこぼれたり、上り坂はほんまにしんどいけど下り坂になった時の爽快感は半端なかったりと楽しさとちょっとドキドキしてワクワクしたりしています。

 

上り坂ってほんまにきついんですが、一番きついのは風。向かい風の時は「なんで僕に向かってくんねん!!」とか一人で突っ込んで見たりして、ほんまに辛い時は「まじかい!!」とか思いながら進んで。せやけど、きついからなんかええんやなと思ったりして「頭おかしくなったんかな?」とか思ったりしていますが、なんかきつい方があとあと思い出した時に記憶に残ってるというか鮮明にイメージが湧いて来ます。

 

辛いに一足したらほんまに幸せなのかな。とか変なこと考えながら自転車漕いだり。

 

人間ってほんまに疲れていて空腹になると動かなくなるんだなとしみじみと感じ、空虚感に陥ると何も考えられなくなり体が脳を動かしてエネルギーを使わないようにしているのがわかる。本当に何も考えられなくなる。

 

太ももがパンパンになり地に足をつけると、足にはたくさんの重力がかかり簡単に一歩を踏み出せなくなる。

 

自転車の旅を簡単に考えていた自分にジャブからの1-2-3を食らった気分だ。簡単ではない。そして、4回もパンクした。

 

だけどアメリカの人たちのおかげでここまでこれた。たくさん感謝のしっぱなしで、感謝の返し方を自分の中で考えながら今日もペダルを僕は踏む。