無情にも訪れた時

僕は日本へ帰ります。

 

いきなりでびっくりすると思いますが、僕も内心びっくりと残念無念な気持ちが僕の中にあります。

 

僕はマクドナルドのドライブスルーで買い物する為に、駐輪場に自転車とバックパックやその他諸々の荷物をU字ロックでくくりつけ駐輪場を背にする形で注文していた。注文を済ませてバーガーを受け取り振り返るとあったはずの自転車がなくなっていました。

 

そうです。自転車と荷物ごといかれました。U字ロックも破壊され僕の自転車と荷物はどこかに行ってしまいました。

 

最初は動揺して、何も考えられませんでしたがとりあえずバーガー食って気が動転しているのを押さえ込みました。あたりを見渡すと無残にも壊された鍵が散らばっていました。監視カメラには犯人の姿が残っているはずだと思いマクドのドライブスルーに割り込んで、「自転車が盗まれたから警察に連絡してくれ」と頼んだら自分でやってくれと言われ、マクドはなんの対応もしてくれなかった。

 

どうしていいかわからずに途方に暮れて地べたに座り込んでいたら陽気なホームレスのお兄おちゃんが話しかけてきた、状況を説明すると「こんなアメリカでごめんな」って謝ってきた。まさか彼から謝られると思ってもいなかった。優しさに触れて少し気も楽になった。

 

失くなってしまったものはしょうがないと思うし、もっと警戒していなかった僕にも落ち度があるだろう。

 

自転車とそのほかを盗まれて数日が経った。色々と蘇ってくる旅の記憶。鮮明に残っている自転車のハンドルとサドルの感触。ワクワクとドキドキした気持ちも思い出したら当時の感覚が今にでも蘇ってきそう。

 

荷物を盗まれても旅を続けている人もたくさんいて、日本に帰る人もいて。僕は後者を選んだけど今は清々しい気持ちでいっぱいだ。正直なところアメリカ横断は達成したいし、もっとたくさんの人や文化に触れてみたかった。後悔していないなんて言ったら嘘になる。

 

だけど、それよりも家族に会いたいし、友達や旅で出会った仲間、そして日本のご飯が恋しい。

 

僕の旅の第1章はこれで一区切りなるがまた新たな旅が始まる。

 

そんなこんなで六月頭に東京に帰ります。

 

 

ここまで色々なドラマがあった。話せば長くなりますが、またブログに書きたいと思いますのでよろしくお願いします。