第2章 ペダルは回る

アメリカ記事が滞っていたので久しく更新です。

 

またゆっくりと更新していこうと思います。

 

って誰に需要あるかわかりませんが。。。笑

 

 

 

2章   ペダルは回る

 

トンネル内で雨が止むのをじっと待つ。その間に地図でルートの確認を済まし雲が流れていくのを待っていた。雨対策を全然していなく雨で濡れてしまった荷物と体。出鼻を挫かれた形ではあったが、なんとか雨が上がり、ペダルを回すことができた。

 

ロサンゼルスの街の中をひたすらに東へ東へ向かっていく。広い道路に感動し、ワクワクする気持ちがふつふつと湧き出てくる。歩いていた旅と違うのは、過ぎ去っていく風景のスピード感と重くのしかかるペダルの重さ。今はそう思う。

 

ロサンゼルスの郊外に出てきたのであろう。街の中でぐるぐる回っていた道路はまっすぐになり出しお店の数も転々としていた。目の前にスーパーの文字が見えてスーパーで買い物をすることにした。

 

水とパスタとお菓子とコーラ。とりあえず今日をしのぐために何も考えずに買い物をし、近くの駐車場でコーラを飲んでお菓子を食べた。早めに自転車を漕ぎだす。今日はもう少し進まないとテントを設営できそうなところがないからだ。

 

だけど、無情にも陽は傾き一気に暗くなった。暗くなった時は進むのをやめて体を休めるのが、自転車旅を始めた時の自分のルールとしていたので、どこかテントを張れるところを探し始めた。

 

ブティックの通りを抜けると、いろいろな会社が並んでいるところに出た。なんていうんだろう、日本ではマーケットがたくさん並んでいる商業施設みたいに会社が点在しているところに出たのだ。

 

そこから、影になって見えづらい駐車場の一部にテントを張って寝ることにした。人が来ない早朝に起きたら大丈夫だろう。そう思って寝ることにした。久しぶりの疲労感にニヤつきながら僕はゆっくりと寝袋のファスナーを閉めた。